ガチトレ批判 ①

どうも~。藤井です。
気が付けば2月になっていました・・・
ブログというものをアップするのは本当に大変なのだということを
つくづく感じさせられます。
mixtape さん、申し訳ございません。
そして、ブログを覗きに来てくださっている方々
いつもありがとうございます。そして、アップが遅れてしまい
申し訳ございません。

さて、今回は検索してみると、ちょくちょく登場する
『ガチトレ批判』についてお話をしていこうと思います。
私は本を出版した当初は、ワクワクとドキドキでいっぱいだったのですが
ある程度時が経つと・・・はい。批判というものを
チラホラみるようになりました。そこで、
私はあえてここでその批判を1つ1つ取り上げて、私の意見を
述べていこうと思います(おそらく1回のブログでは書ききれないので
数回に分けて)。

その理由は、

私が皆さんに伝えたいメッセージを違ったように
捉えてほしくないから

です。私はみなさんを騙すつもりで
本を出版したわけではありません。
『英語を学びたいと真剣にお考えになる方の
お手伝いが少しでもできたら』という思いで本を仕上げたのです。
それなのにも関わらず
『ガチトレは、はっきり言ってお勧めできません!』
『本当に残念。』
と言ったコメントを見ると、
『あ~、しっかりこちらの思いが伝わらなかったんだな~・・・』
と反省してしまいます。そのため、ここでそのような方々の
意見をご紹介させて頂き、少しでも誤解を解いて
頂けたらと考えております。

では早速・・・と言いたいところですが、
こちらも勘違いされると、ちょっと困るので先に申しておきますと
私は批判されるのは大歓迎です!
これは、強がり・・・とはちょっと違いますかね。
はっきり言ってしまいますと、
批判を見たり聞いたりすると、正直凹みます。
1日中そのことを考えていたり、1日中苦しい思いをしたりします。
しかし、だからこそ、批判には自分の成長につながる
何かが隠されているとも考えております。
10年以上前、私はある方に
「藤井君。耳に心地の良い言葉は、自分のためにはならない。
聴きたくないという言葉にこそ耳を傾けるべきだよ。」
と言われたことがあります。
『良薬は口に苦し』という、ことわざもそうですが
私はまさにその通りだと考えています。
だから、1日中そのことを考えていようが
なるべく批判は聞きたいと考えております。

・・・とまあ、前置きはそれくらいにしておいて
早速始めていきましょう!

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①音声は日本人の私
何よりも批判で一番多いのがこちらですね。
『スピーキングの教材で、日本人が発音をしているのは
どうなのか?』ということを、たくさんの読者の方が
感じたみたいです。ちなみに、
プロフィールのところにも
載せておいたのですが、
音声はベレ出版さんのホームページで視聴できます。

では、実際のコメントをいくつか

批判 Aさん
『ただ問題が、、他の人が書いてありますが音声は
全て著者(日本人)がしています。(9年間住んでいたとのこと)』

批判 Bさん
『付属のCDの発音が酷いです。
幼児期に留学体験がないせいなのか、
日本語訛りの強い英語です。
LRの区別やTHとSとSHの区別が明確ではありません。

た、余分な母音を追加した発音となっています。
むやみに話せばよいという考えには賛成できません。
発音は重要でネイティブに聞きとってもらえる発音を身に
つけるには、
入門時に正しい発音を聞くことが大切です。
日本人英語を3000円以上出して、聞く意味を個人的には感じません。
著者は15歳で渡米したよう
ですが、
渡米時期が遅く、本物の英語を身につけるには至っていません。
ベレ出版はなぜ、ネイティブに録音を任せなかったのでしょうか。
大量に練習するとい
う発想は確かに良い着想だとは思いますが、
そうであれば、予算がかかってもネイティブの執筆で、
録音も任せればよかったのに。

批判 Cさん
『まず添付CDの録音が著者自身!!
イエイエ著者の経歴・現職はそりゃご立派なものです。
ネイティブでもないのによくぞここまで!
と言っても良いくらいですが、如何せんこれって教材、
それもスピーキングの教材ですから、
この発音は頂けません、
アマゾンの書評では
これを評して素晴らしい標準米語発音だ、
って書いてありますが、とんでもない! 
どこをどう聞いても日本人のそれもある程度年齢が
行ってから身に着けた発音です。 なにも日本人っぽい発音を
否定してるわけじゃありませんよ、
スピーキングの教材としてはどうかなって言ってるだけです。
あくまでもお手本としてはって意味です。』

批判 Dさん
『やっぱりスピーキングや発音のCDはネイティブの先生、
もしくはもう子供の頃から英語圏で過ごした先生じゃないとねっ(ー_ー) 
でも、その著者さん凄い勇気だぁ~☆』

とまあ、探せばけっこうあるものです(笑)。
しかし、これだけの方々が私の本に興味を持って頂き
中には購入して頂いた方までいるのですから、
ありがたいお話です。

では、私の意見を・・・・とその前に、
実はみなさんにお伝えしておかないといけないことがあります。
本のプロフィールなどには記載していないのですが
実は、

私は3歳から6歳までアメリカで育っているのです。

別に隠すつもりはなかったのですが、まさかこのような
批判を受けるとは思ってもいなかったので・・・
また文法は苦手だったために
中学の成績は常に3だったので・・・(笑)

実際、アメリカの幼稚園に通い、小学校の1年生が終わる
直前に日本に帰国しました。
つまり、今私が持っている発音力というのは
3歳から6歳の間に形成されたものの上に
足されたものだということです
(親には本当に感謝感謝です)。

しかし、このようなことを言うと
『3歳から6歳までの間?短すぎるだろう?』と
思われるかもしれませんが・・・みなさんは、
『臨界期仮説』という言葉をご存知ですかね?
簡単に言ってしまいますと、ある年齢を超えると
言語(第二言語)を習得するのが不可能という仮説です
(しかし、あくまで仮説であり、証明されていないため、
何歳になっても言語を習得できると主張する人もいます)。

この説を唱える方に、Lennerberg という方がいるのですが
wikipedia によりますと、この方は

1967年にLennebergは、幼児の大脳の発達と母語の
言語獲得の間にある関係を述べた[5]
彼はに障害を負った人の年齢と言語障害の関係を調査し、
母語習得の臨界期は3歳から5歳ごろまでだと主張した。

あれ?私・・・ドンピシャでアメリカじゃん・・・というお話なんですね。
言ってしまいますと、

批判 Bさん
『付属のCDの発音が酷いです。
幼児期に留学体験がないせいなのか、
日本語訛りの強い英語です。』

批判 Cさん
『どこをどう聞いても日本人のそれもある程度年齢が
行ってから身に着けた発音です。』

批判 Dさん
『やっぱりスピーキングや発音のCDはネイティブの先生、
もしくはもう子供の頃から英語圏で過ごした先生じゃないとねっ(ー_ー) 
でも、その著者さん凄い勇気だぁ~☆』

ごめんなさい。幼児期に留学経験が3年間あります。
しかも、母語習得の臨界期のちょうどど真ん中です。
この時に、どっぷりアメリカなので、おそらく幼児期に
留学したということでカウントされるのではないでしょうか?
また、両親の話だと、私は毎日のように隣に住んでいた 
Jacob 君と遊んでいたそうです。まさに英語漬けの3年間・・・

しかし、私のCDの英語を聴いただけで

『幼児期に留学経験がない』
『どこをどう聞いても日本人のそれもある程度年齢が
行ってから身に着けた発音です。』

と、なぜここまで、きっぱり言いきれてしまうのでしょう?
実際、彼らの意見は間違っていますが、
ここまで自信満々に言えるというのは・・・研究者の方か何かですかね?
自分一人の主観だけでここまで
言っているのではないでしょうから、
何か自分の意見をサポートする研究データが
あるのだと思います。
いったいどのようなデータなのか・・・私も
研究者の端くれなので、興味がありますね!

しかし、このようなことを言っても
『それでもお前の発音はネイティブとは程遠い。
日本語訛りの英語では教材には向いていない。』
と言われてしまうかも知れません。
しかし・・・ネイティブって誰の英語のことを指しているのですかね?
アメリカですか?アメリカなら北部ですか?南部ですか?
それか、イギリスですか?オーストラリアですか?
ニュージーランドですか?フィリピンですか?
シンガポールですか?どこなのでしょう?
全てネイティブですが、これらの国々で話されている英語は
明らかに違います。じゃあ、批判者の主張する
『ネイティブの発音ってどの発音?』ってなっちゃいますよね?
また、『日本語訛りの英語』ってどのようなものなのでしょう?

ここら辺は、ある方がもっと詳しく説明してくださっていますね。
引用させて頂きます(長いですが)。

教材ということに関して
Zさん
『CDの音声が日本人というのを問題視する声があるが、
日本で育った著者でもこれだけの発音ができるのなら、
自分も頑張ればこれだけの発音が
できるように
なるということを教えてくれたため、
逆に魅力的だった(と言っても、著者の英語は本当に
目を閉じて聞いていたらネイティブと
勘違いしてしまうほど上手です
が)。』

発音に関して
Zさん
『日本ではよくある「アメリカのニュースなどで
聞くような英語=ネイティブ」という偏見を持っていると、
このCDは期待外れになるが、世界中で英語が
使われている現在のグローバル社会において
そのような考え方を未だにする人は英語に関しての知識は
全く進化していないガラパゴス状態なのではないだろうか。
世界で使われている英語ではなく、
日本で使われている英語しか知らない人なのだと思う。
英語の指導者でもたまにこういう人がいるが、
世界で使われてい
る英語というものが何なのかを
理解できていないのにも関わらず教壇に立っていると考えると
はっきり言って恐ろしい。このような先生達がいるから
「アメリカ
人のような発音ができないと英語が下手 
→ 日本人にはなかなか真似することのできない発音 
→ 日本人は自信を持って英語を話すことができない」とい
う、
海外ではよく見られる日本人だけが会議中や
授業中なにも発言しないという状況を生み出しているのだろう。
ニュージーランドに留学したことがある経験を
踏まえていうと、
日常で使われるニュージーランドの英語の発音は
アメリカのニュースの英語の発音とはかなり異なり、
何を言っているのか分からない滑舌の悪
いネイティブだっていた。
アメリカでも南部の方に行くと英語の発音が
かなり異なるという話を聞くため、私がお世話になっていた
大学の先生は「ネイティブの
ような英語とよく日本では言われるが、
これはいったいどの地域の誰の英語を指しているのだろうか。
あまり海外に行ったことのない日本人は、
ネイティブ全員
がCNNなどで聞くような英語を話していると
勘違いしているが、そんなことはまずありえない。
それよりも日本人の多くは英語でコミュニケーションを
取るこ
とすらできないのだから、
そのようなつまらないことにこだわるのではなく、
まずはどうしたら話せるようになるのかを考えるべき」と力説していた。
このCD
は確かに日本人による音声となっているが
私の友人である英語ネイティブのニュージーランド人や
シンガポール人(シンガポールも公用語のひとつが英語のはず)
より著者の発音の方が遥かに聞き取り易くきれいに
聞こえるのも事実(笑)。更に言えば、コメディー映画などで
よく登場する英語ネイティブのアフリカ系

アメリカ人の発音よりよっぽど(日本でよく言われる)
ネイティブらしい発音をしている。』

更にこの方は、
『日本語訛り』ということにも言及していますね。

Zさん
『○○さんの仰る「違和感」とは何でしょうか?
日本人訛りの英語ということでしょうか?

日本人訛りの英語がよくないのは、
最終的には英語がネイティブには通じないからですよね
○○さんは、この著者の英語ではネイティブに
通じないと思われているということでしょうか?
それでしたら、どのネイティブの発音を真似するべきなのでしょう?
そもそも、○○さんの仰る「ネイティブ」とは
いったいどの国のどの地域の英語を指しているのでしょうか?
また、○○さんは学生に音声を聴き比べさせたと仰っていましたが、
まさか○○さんが聞いたという学生は
日本で育った日本人ではないですよね?
当然、音声を聞かせたのは海外生活が長かった
日本人か外国の方ということですよね?
そうでないと、そもそもそのようなことを聞くこと
自体おかしいと思います。この本は英語で
コミュニケーションを取ることをコンセプトにしているはずです。
つまり、外国人がどう捉えるかということが重要なのであって、
日本人が違和感を持つかどうかということは、
どうでもいいことなのです。
どこに「この本は、日本人がネイティブだと判断できる英語を
コンセプトとしている」と書いているのでしょう?
極端なお話、外国人に通じる英語なら、日本人に全く通じなくてもいいのです
当然、そのことは踏まえていますよね?
そこで質問です。いったい何人の学生に聞いたのでしょうか?
また、彼らはいったいどの国の人達でしょうか
(もし帰国子女の場合、どの国に何年間いた学生さん達でしょうか)?
どのように聞いたのでしょうか?
「この5つの発音の中で、みなさんが理解できなかった発音はどれでしょうか?」と
聞いたのでしょうか?
現在、全世界で英語を話す人の70%以上は
ノンネイティブと言われています。
そして、30%未満のネイティブのうち英国・米国のスタンダート
(日本でいうネイティブ)の英語を話す人は
おそらくその半分未満でしょう(つまり、全体の15%未満)。
その英語にいつまでもこだわっているから、
英語が話せないのではないでしょうか?ウィキペディアによると
日本人の大人で英語が話せる人の割合は
全体の約3%しかいないそうです
(確かに、ウィキペディアなので信頼性がないかもしれませんが、
どう考えても10%はいないでしょう)。これは、
明らかに日本の英語教育が話すことをメインに行われていないからでしょう。
学・高校までなら受験があるから仕方がない。
しかし、大学でスピーキングを指導しなかったら
いつ指導するのですか?○○さんは、
大学でもこのような細かい「子音が聞こえにくい」
「余計な母音が入っている」といった誰も気にしないような
細かい発音にこだわっているみたいですが、
学生には自分の英語にもっと自信を持って話す
ということを指導するべきだと私は思います。』

・・・だそうです・・・はい。
ちょっと好戦的で、あまり好ましくない部分もありますが
まあ、私の言いたいことは、だいたい
カバーしていると思います。

更に付け足させて頂きますと、
(自慢ではないですが、)私はアメリカで
『お前は本当に日本人か?』と言われたり
日本にいる英語ネイティブに
『お前のアクセントは・・・アメリカ出身か?』と言われることは
よくありますが、『お前は、日本人だろ?
日本人のアクセントだから分かる。』と
言われたことは1度もありません。

何が言いたいのか?それは、

多くの英語ネイティブは私の英語を
ネイティブの発音と判断する

というところです。そもそも、
母国語が英語ではない、我々日本人が『お前の英語はおかしい』
というのもおかしな話だと思いませんか?
例えば、外国人が日本語を話している他の外国人の
発音を聴いて『今の日本語の発音はおかしい』って批判していたら・・・
『お前、そんなこというなら、ちゃんと日本語の発音できるのかよ?』
ってツッコみたくなりません(笑)?
彼らだって、日本語を学んでいる外国人なのだから
母国語でない日本語を、正しく評価できるわけがない・・・
そう思いますよね?そう考えますと、『日本人が思う
英語ネイティブの発音』というのと『ネイティブが思う
英語ネイティブの発音』というものは、違うのだと思います。
そして、私たちは『ネイティブが思う英語ネイティブの発音』を
練習すれば良いのでないでしょうか?なぜなら、
『正しい英語か否か』というのは、英語ネイティブにしか
判断できないのではないですから。逆に言えば、

日本人が思う『英語ネイティブの発音』というのは
あまりあてにならない

ということだと思います。

私の本についてではないでしょうが、
コメントを書いている方には

批判 Eさん
『その本の中でも、ネイティブと遜色ない発音と謳ってたけど、
イヤイヤ私が聞いても明らかに日本人の発音でごさいました。
着想は気に入ってただけに残念でした。』

このコメントをされたのは、英語学習を始めて間もない方ですかね?
『私が聞いても』という言い方を見る限り、
最近英語学習を始めた方ですかね?
しかし、だからこそ、ちゃんとした英語が
何なのか正当な評価ができないのでしょう。
日本で育った方は本当に多いのですが、
『CNNの英語=世界で使われている英語』と
勘違いしてしまっているのかもしれません。
これは、非常に残念であり、責任は確実に我々
英語教員にあります。このような間違った常識を
与えてしまった我々英語教員は、しっかり反省し、
今後は生徒たちにこのような考え方を
植え付けないようにするのが目標だと思います。

結論

①ごめんなさい。私、3~6歳まで、アメリカで育ちました。
②英語の発音がネイティブなのか判断できるのはネイティブだけなのでは?
③そのため、日本人が『これは日本語の訛りの強い発音だから通じない。
  教材としてむいていない。』と判断することは、・・・不可能なのでは?
③この音声をネイティブに聴かせ、もし 『こんな英語じゃ通じない。
  教材としてやめておけ。』と言われたら使わなければ良いのでは?

といったところですかね。しかし、これはあくまで私の意見。
私は、『神』ではありませんので間違っていて当然だと思っています。
また、違った意見をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います!
違った意見をお持ちの方で、『これは、藤井に言っておきたい!』という
ことがあるようでしたら、是非コメントを残して頂くか、メール
(プロフィールのところに書いてあります)を頂けたらと思います!
すみませんが、よろしくお願いします!
__________________________

とまあ、今回は1つの批判を取り上げましたが、
また次回、別の批判について、ちょっと
お話したいと思います。

それでは、また~。

Thank you for coming!

Takuya

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