どうも~藤井です。
気がつけばもう2月。寒くなりましたね~。
授業も終わり、大学教員にとってはこれからが
研究のシーズン。
publish or perish という言葉があるくらい、
業績作りは大学教員にとっては重要なものなので
頑張っていきたいと思います・・・が、
私の場合、2~3月は会議が多く、
アメリカ出張も予定されているため
気がつけば授業が始まっている気がします(泣)
どうなることやら・・・ですね。

さてさて、今回も

どうしたら今の学生が留学に行くようになるのか?

ということに関してお話していこうと思います。
今回は、いよいよ結論です!

私の答えは

学生が登録さえしてしまえば留学までのスケジュールが
全て決まっているシステムを構築する

ということだと思います。いわば手取り足取りの
留学プログラムです。前にも述べた(?)と思うのですが
今の学生の特徴は「受け身」。つまり、
誰かが、用意すれば、やるという学生が
多いと考えられます。下手に選択肢を与えれば迷い、
決断を下す事ができなり、最終的には
諦めてしまうという傾向があるため、
むしろある程度カリキュラムを縛ってしまい、
レールを敷いてしまった方が学生は留学に
行くようになると思います。
ある教授が「今は、鯉のような学生が多い。
口を開けて待っているだけ。こちらから何か課題を
与えれば一生懸命やるけど、自分で課題を見つけ、
それを解決しようと努力する姿勢はあまり感じられない」
と仰っていました。う~ん・・・
日本全体でこういう傾向がある・・・
とまでは言えないかもしれませんが
少なくても私が今まで指導してきた学生の多くは
まさにこのタイプでした。そのため、

留学に興味はあるけど、自分で調べてまで
行きたいと思う学生はあまりいない

という結果になっているのでしょう。
日本の教育システム、文化を考えれば、
受け身の学生が多いというのは納得できます。
ホリエモンこと堀江貴文さんも近畿大学の
卒業式のスピーチで

「ついに皆さん、これまで生まれてから20何年間か、
レールの敷かれた上をただ走ってきた人生を
ここで終えることになります」

と仰っていました。つまり、

大学生のうちは、まだレールの上を
ただ走る人生の方が多い

ということです。そのため、
選択肢を与えるのではなく、
縛ってしまったカリキュラムをこなす
留学プログラムを作らないと
いけないと考えています。

では、どのようにこの留学プログラムを宣伝するのか?
まず、留学プログラムについて説明する際は、
以下のことがしっかり書かれているプリントなどを
配布する必要があると思います。

1. プログラムに参加しても、途中離脱することは可能。
  卒業に影響は無いようになっていることをはっきり伝える。
2. どの学期に、どの授業を履修するかが決まっている。
3. 何月何日までにTOEFL/IELTS の申し込みをする。
4. 何月何日のTOEFL/IELTS を受験。
5. 何月何日までに留学の申込書を提出する。
6. 何月何日までにビザの申請、パスポートを作成しておく。
7. 困った時の留学アドバイザーがいる。
8 これらの申込用紙・説明事項、チェックリスト等は
  全てパッケージにされ配布される。

また、プログラムへ導くための流れは以下の通りです。

1. 授業中に留学についての説明。プログラムに入るか否か
  申込書を渡す。後日授業で回収。不参加でも提出。
  提出は、must. 意志表示をはっきりさせるのが狙い。
  迷っている学生にはとりあえず参加してみて、
  ダメなら途中でやめるように促す。

2. 「参加する」表明をした学生には、必要な全ての
  書類(説明会の日程、TOEFL/IELTS 申込書、留学の
  申込書、パスポート申請書、ビザの取り方、など)を
  パッケージにし配布。

3. スケジュール通りに運営。随時アドバイスをしたり
  相談を受けたりする。

<補足説明>
1. の「授業中に留学について説明を行う」理由は、
留学に興味がある学生は、
留学生センター(またはそのような施設)に
足を運ぶ学生が少ないため。

このようにすることで、
学生は留学に行く道筋が明白になり
プログラムに参加する学生が増えると思います。

しかし、この至れり尽くせりのプログラムには
当然、批判はあるでしょう。
「大学生にもなってまで、
そんな受け身のことしかさせないのであれば
社会人になっても主体性がない人間になってしまう」と
いった意見も多いと思います。しかし、

そこまでしないとやらないのが
私が知っている今の大学生です。

日本にいれば、周りに助けてくれる人も
たくさんいるため、頑張らないでもなんとかなってしまうもの。
そのため、強制的に「自分ひとりで考える」と
いう状況下に置くため

まずは、どういう方法であれ
学生を海外に行かせる

というのが重要なのだと思います。
至れり尽くせりのプログラムかもしれませんが、
それでもとりあえず海外に送り出す。
そこで、自分で物事を考え、解決する主体性を
養ってもらう。そのように学生を成長させるシステムを
構築するのが今の学生にはあっていると
個人的には思います。

もし、今後留学プログラムの構築のお手伝いが
できる機会があれば、ぜひともこのようなプログラムを
提案したいですね~。

ふ~・・・そんなわけで、第4回に渡って、
留学について語らせてもらいましたが
4回に渡って書いて、
ようやくある程度の形にすることができました。
・・・もしかすると、このトピックで
論文が書けたかもしれませんね(笑)
あ~、perish しないように頑張らなくては・・・

少しでも、このブログを読みに来てくださった方の
お役に立てたことを望みます m(_ _)m

いつもありがとうございます!それでは、また~。

Thank you!!!

Takuya