どうも~。藤井です。

かなり久しぶりにブログをアップです。

不定期で申し訳ございません m(_ _)m

 

さてさて、今回はガチトレの読者さんから

「オーバーラッピング」(原稿を見ながら音声に合わせて

発話する発音練習方法)について、

以下の内容の質問をいただきました。

「オーバーラッピング」(また「シャドーイング」)で

苦労されている方が他にいらっしゃるかもしれませんので、

いただいた【質問】と【藤井の答え】を掲載させていただきます。
 

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【質問】

オーバーラッピングで発音の練習をしているのですが、

発音や単語のつながりを意識しながら、

CDで流れてくる英語のタイミングを合わせることが

私にとって非常に難しく、なかなか進みません。

これは英語が不得意な人にとっては

よくあることなのでしょうか?

それとも、何かコツのようなものがあるのでしょうか?

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【藤井の返信】

ご連絡ありがとうございます!

 

なるほど、そういうことですか。

オーバーラッピング・シャードイングに関しては、
あまり専門ではないので個人的な

意見になってしまうのですが、
「得意・不得意」は大いにあると思います。
英語は日本語とは違って、リズムが重要な言語です。
そのため、英語のリズムに慣れていない

(あるいは英語のリズムを捉えることが苦手)な

方はオーバーラッピングも苦手な印象があります。
逆に英語のリズムに慣れている

(あるいは英語のリズムをとらえるのが得意な)方は

オーバーラッピングも得意な印象があります。
例えば、アメリカのドラマが好きで

気に入ったセリフを覚えちゃうぐらいご覧になる方や、

洋楽を好んで聴かれる方は
オーバーラッピングも得意な傾向があります。
あと、ピアノとかギターとか音楽をされている方とかも

そうですかね。音をつかむのが得意なのだと思います。

オーバーラッピング(&英語を話す際)の

コツをあげるとすれば、

 

口を柔らかくする(力を抜く)

 

というのがあげられると思います。アメリカにいた際、
「熱いポテトを口に入れたように話しなさい」と

教えられたことがあります。

あの「あつ!あつ!」という状態ですね(笑)
あのように口の力を抜くのが重要だとか。
日本語は、どちらかというと、
けっこうはっきり発音してしまう言語なのでしょう

実際、「日本人は母音を強く発音してしまう傾向がある」と

言われたことがあります。
だから、日本人が英語を話す場合は、

「口の力を抜く」ということを意識をするのが

一つのカギになるのかもしれません。

しかし、重要なのは

 

オーバーラッピングができないからといって

英語が話せないわけではないということです

 

ということです。オーバーラッピングが

できないでも英語は話せる方は山のようにいます。

オーバーラッピングは言うならば音読。
そのため、「単語や文を目でとらえて発音する」といった
スピーキングとは別のスキルも必要になってくると思います。
日本語でもそうですが、会話はできるのに
(国語の授業などで)音読になると

突然読めなくなる子とかもいますね?
当然「緊張」とか別の要素も含まれますが、
これと同じことが英語でも言えると私は思います。
そのため「音読がができなくても日本語が話せる」ように
「オーバーラッピングができなくても英語は話せる」と思います。
(実際、私の周りの英語教員の中には

オーバーラッピングやシャードイングは
スピーキング力を向上させないから授業では

やらないと仰る方もいらっしゃいますね)

また、オーバーラッピングや

シャドーイングは音声によっても
「やりやすい・やりにくい」が出てきます。
日本語でもそうですが、

ネイティブであっても話し方は人それぞれ。
イントネーションが違うということはよくあります。
そのため、教材を変えたらスラスラできるということも

十分あり得ると思います。

私がガチトレで伝えたかった

「オーバーラッピングのポイント」は

 

1. 文の発音はこういう感じになる

2. つづりに騙されないで

 

というところがあります。なぜなら、

これらは意識しないと分からないからです。
日本語でもあるのですが、例えば「東京(とうきょう)」という言葉。
これは外国人の方には言いづらいらしいです。

なぜなら、このつづり(?)は、「とうきょう」ですが

発音は「とーきょー」とした方が正しい発音に近いからです。

つまり「ひらがなとは、読み方が違う」ということを
認識しないと、正しく言えるようにならないということです
(こういう「ひらがなと読み方が違う」というのは、
けっこう外人泣かせみたいですね(笑))。
こういうことが英語にもたくさんあります
(具体的には、語尾のingのgを消すとか、

次の単語とつなげるとかですね)。
そのため、「つづりに騙されないようにする」のが
発音上達への道かと考え、

オーバーラッピング&シャドーイングの
練習をガチトレには含めました。

しかし、(繰り返すようで申し訳ございませんが)
オーバーラッピングやシャドーイングができなくても
英語を上手に話すことはできると思いますので、
できないからといって落ち込む必要は全くありません。

(とか言っちゃうと、元も子もないですかね(笑))

 

すみません。参考になったかどうかは、分かりませんが
もし少しでもお役に立てたのであれば、非常に嬉しいです。
もしまた何かございましたら、いつでもご連絡くださいね!

これからもよろしくお願いいたします。 m(_ _)m

藤井