先日、Amazon の「ガチトレ」をチェックしましたら、

Calexpoさんから☆2つのコメントをいただいておりました!

ありがとうございます。内容としては、

あまりポジティブなものではなかったのですが、

少なくても☆1つではないというのは素直に嬉しいです(笑)。

あと、けっこう長い文だったので、

これだけの文を書いていただけたのは

ありがたいことだな~と思います。

 

それでは、レビューの内容も紹介しながら、

私の意見と言いますか、どのように私は考えているか

説明をしていこうと思います。

 

まずはレビューから。

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買ったばかりでレビューするのもあれだけど、

どうしても書かなければならないこともある。

この本のトレーニングでは、

日本語訳を英語の語順に

並べ替えて英訳させる方法を採っている。

そのほうが日本語をそのまま英語に

置き換えられるのでやりやすいだろうという

配慮をしているつもりなのだと思う。

このため、本来の日本語訳は日本語文節に

切り刻まれて並び替えられている。

たとえばこんな感じ。
P722 「4.彼女・賢い・私より・【だから】 

あなた・聞くべき・彼女に・【もし】 

あなた・必要なら・助けが」
She is smarter than me,

so you should ask her if you need help.
切り刻まれた日本語の文節が3つ4つくらまでなら、

元の日本語の意味を想像できるし、

日本語文節のパーツも頭で保持できると思う。

そして、理解できた元の日本語文の

内容意味と文節パーツを使って瞬間的に

英語に直すこともできると思う。

しかし、この例のように、

文節のパーツの数が11個にもなると、

これをCDでサッと話されたときに、

まずすべてのパーツを頭で保持できないし、

元の日本語を想定できなかったりする。
すなわち、日本語を英語の語順に

並び替えて提示してあげれば、

あとはその順に英語に置き換えるだけで、

学習者を手助けできるとする意図は破綻しているか、

企画倒れになって目的を達し得ていない。

まず、???が浮かび、

その次にバラバラにされた日本語パーツを

なんとか頭でつなぎ直して、

元の日本語を想像・構築し直す作業が

自然に学習者の頭の中で行われる。

なぜなら、そうしないと、

どういう日本語を英語にしようとしているのか

学習者には意味不明だからだ。

だが、元の日本語がどういう文なのかわかった時点で、

すでに話された日本語文節パーツは音声が終わっており、

学習者の記憶もおぼろげであるから、

英語に直すどころの話ではなくなる。

バラバラな文節が10ピースを

超えると実に復元作業は困難だ。
上の例で補足するなら「彼女」はせめて

「彼女は」と助詞を添えてくれると

主語であることを理解して英語に

直しやすいと思う(なぜかI think については

「私は思う」まで書かれているのに…

この不統一は配慮不足か?)。

また「聞くべき」は、

意味がわからなければlisten(聞く)を

瞬間的に想起するかも知れない。

こんな感じだから、上の例も、

「彼女は 賢い 私より」を練習させた上で、

「だから あなたは 問うべき 彼女に」を

加える形で練習させ、

その上に「【もし】 あなた 必要なら 助けが」を

足して全体を3段階でトレーニングさせる

方法を採るなら上手く行くのかも知れない。
本が想定する学習者を

初級~中級者(出版社HP)とすると、

復元された英語の話す速度は速く、

初学者に向かって聞かせるには酷だと思う。

日本語も保持把握できず、

すぐに速い英語が完成形で飛んでくる。

本の意図や方法論はそれとしても、

あまりに使いづらい。

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いや~、なるほど。確かに仰ることはよく分かります。

本では説明しきれていなかった部分も

多いと思いますので、この場で

説明させていただきたいと思います。

 

まず、述べておきたいのはこの本の練習で登場する

「英語の順番で書かれている日本語」の

目的についてです。この目的は

「そのまま訳せば英語にできる」というのも

そうなのですが、それよりも

 

英語の考え方に慣れてもらうこと

(英語の順番で単語が並んでも理解できる能力)

 

を大きな目的としています。例えば、以下の文。

 

私・勉強する・英語を・毎日

I study English every day.

(毎日私は英語を勉強する)

 

正しい日本語の場合「毎日」という単語が

文の最初(あるいは間)に来ますが、

英語の場合は最後に来ることが一般的です。

この文を「日本語の文の内容を日本語で理解してから

英語で考る」という方法を取ると

 

「私・・・”I”・・勉強する、だから”study”か・・・

英語をで・・・え?毎日?ここで毎日がくるの?

あ、だから”私は毎日英語を勉強する”が元の文か

これを英語にすると・・・」

 

というよう形になってしまいます。

しかし、私が目標としているのはこれではないのです。

このように考えていては、英語のスピードに追い付けない。

そのため、目標は

「英語での順番で単語が並んでも理解できる能力」

を身につけることなのです。言語が違えば考え方も違う。

それはある意味当然のことでしょう。

実際、私は英語を話す際、

日本語とは違った考え方をしています。

先ほどの英文ですと私は以下のように考えています。

 

「私は勉強しているんだよ。英語をね。

しかも毎日なんだよ。」


日本人の方には、この考え方が

なかなか理解できないと思います。

しかし、日本語の文法通り考えている限り

なかなか英語を話せるようにはならないのです。

実際、我々が学校で学んできた受験英語。

あれは、まさに「文法通りの日本語から作る英語」

ですが、あの英語を学んだだけで英語が話せる

ようになった日本人がいったいどれくらいいるでしょう?

また、本屋に行けば

「文法通りの日本語を英語にする練習」をさせる参考書が

山のように並んでいますが日本人は一向に

英語が話せるようになりません。

これらの事実は

 

普通に日本語で考えているようでは、

なかなか英語を話せるようにはならない

 

ということを証明しているように私には思えます。

そのためガチトレでは

「脱正しい日本語」を目的として

「英語の順番になっている日本語」

で作った問題が多数用意されているのです。

また、p.736 の「シンプルな日本語の作り方」では、
日本語で文章を考える際も英語のように考える練習を
行っています。(しかし、日本語で問題文などを
作っている以上、「日本語の文法通りに
理解しようとしてしまう」というのは

避けられないことなのかもしれません・・・)

 

まとめますと、
 

そもそも日本語の文法通りに物事を考えたり、

想像したりしているようでは、

英語で会話はできるようにならない。

実際、学校であれだけ英語を勉強しても

本屋にあれだけ英語スピーキング本が

並んでいても日本人の英語スピーキング力は

あまり向上していない。

だから、従来の「文法通りの日本語から英語」
という考え方ではなく
「英語のように考える日本語」を使い、
その日本語を英語にする練習をしてもらうことで

英文を作る能力を養ってもらう。

 

というのがこの本の目的となっています。

 

このことを踏まえて考えますと、
Calexpoさんが最初に述べている

 

>この本のトレーニングでは、

>日本語訳を英語の語順に並べ替えて

>英訳させる方法を採っている。

>そのほうが日本語をそのまま英語に

>置き換えられるのでやりやすいだろうという

>配慮をしているつもりなのだと思う。

 

こちらの意見は、

そもそも前提がずれていることになります。

繰り返すようですが、この本で登場する

「英語の順番になっている日本語」の主な目的は

「英語にしやすくするため」ではなく

「英語での考え方に慣れるため」です。

また、以下の部分も

 

>文節のパーツの数が11個にもなると、

>これをCDでサッと話されたときに、

>まずすべてのパーツを頭で保持できないし、

>元の日本語を想定できなかったりする。
>すなわち、日本語を英語の語順に

>並び替えて提示してあげれば、

>あとはその順に英語に置き換えるだけで、

>学習者を手助けできるとする意図は破綻しているか、

>企画倒れになって目的を達し得ていない。

 

そもそも「日本語を想定すること」は考えていません。

むしろ「日本語を想定せず、英語での考え方に

慣れてもらうこと」を想定しています。

また「意図は破綻している・企画倒れ」というより、

Calexpoさんが「私の意図・企画を正しく理解していない」

というのが正しい答えになると思います。

このようにいろいろと「勘違い」が出ているため

この後のCalexpoさんの意見も

残念ながら少し的はずれな意見となっています。

 

Calexpoさん、ご本人も仰っていますが
「買ったばかりでレビューするのもあれだけど、

どうしても書かなければならないこともある」

これが、「的外れ」の意見になった原因なのだと思います。

そりゃ~、700ページを超す本を買ってすぐ

理解することは不可能ですよね(笑)

また、先ほどザーッとガチトレを読み直してみたのですが

私の意図に関しては、ガチトレにはっきりとは

書かれていませんでした。それが理由で、

私の意図を勝手に想像してしまったのでしょう。

この点に関しましては私に落ち度があったと思います。

申し訳ございませんでした。m(_ _)m


しかし、「何か質問があれば連絡をしてもらう」ために

私のメールアドレスがブログのところに

書いてあるのですから、批判の前に

連絡はしてもらいたかったですね。

「相手のことを批判する時は、

相手が何を伝えようとしているのか

ある程度理解してから批判する」というのが

社会人としてのマナーというものだと私は思うのですが

どうもガチトレを批判される方にはそういう

「相手の意図を理解する」以前に

「自分の考えは著者よりも正しい。すごいだろ!」という

自己肯定のために書いている方が多い気がします。

「自分の力を誇示するために他人を批判するのであれば

それは小学生や中学生のイジメと変わらないよ」

と私は思ってしまいますね。言葉は凶器。

切り傷などの物理的な傷とは違い、言葉での傷は、

長い時間が経ってもなかなか癒えない場合だってあります。

そういうことを認識されていないのでしょう。

少し残念です・・・。

インターネットでの匿名の批判ということを考えますと・・・

会社や周りからの自分の評価に

満足していないのかもしれませんね。

ガチトレを批判するのがストレスの

はけ口になっているのかもしれません。

ん?そうなのであれば、ガチトレは「ストレスのはけ口」として

役に立っているということなのかな?(笑)

意図した使い方とは異なりますが、

読者さんの役に立っているということには
変わりありません。そう考えたら、
それはそれで良いことなのかもしれませんね。
また、私ならいろいろ言われてもそこまで
傷つかないでしょうから、
他の誰かが傷つくよりかはいいのかな~・・・
な~んて思ってしまいます。
 

Calexpoさんのご意見には

「ちょっと違う気が・・・」という点が

まだまだありますので、これから小分けにして

説明をしていこうと思うのですが・・・、

今回は長くなってしまいましたので、

この続きは次回にしますね~。