よく幼稚園の親御さんや同い年ぐらいの子を持つ親御さんと
話をすると
子供が親の言うことを聞かない
という話になる。確かに、藤井家の子供たちも話を聞かないことが多い。
「人通りの多い歩道で走らない(人にぶつかるから)」
「お店の中では、走り回らない(他のお客さんに迷惑がかかるから)」
「勝手に横断歩道を渡らない(車が飛び出してくるかもしれないから)」
と注意したところで、歩道やお店では走るし、
横断歩道の先に、友だちや、かっこいい車などを見かけたら
飛び出してしまいそうになる。
そのため「子供に言うことを100%聞かせるのは無理」という前提で
子供には注意もするが、子供の安全を守るためには
子供任せにしてはいけない
ということなのだと思う。ポイントは
「子供には注意もするが」というところ。
様々な育児書には、共通して以下のようなことが書いてある。
何回も注意するのが大事。
1回言っただけで分かるわけがない。
大人だって、1回で分からないことが多いのだから。
そのため、何回も言って理解させる。
また、注意する方法も考えどころだろう。
私の個人的な意見だが、
子供に注意する方法として
いつも「怒る」「怒鳴る」という手段を取っていると
効果が薄れていく
と感じている。違う言葉で言えばマンネリ化。
「怒られる」ということに関しても、繰り返させると
やはり慣れてきてしまうのだと思う。
また、怒鳴られてばかりの子供には成長への影響も出てくる。
まとめサイトのNAVERによると、怒鳴ってばかりいると
(1) 自尊心を失う
(2) 抑うつ症状のリスクが上がる
(3) 攻撃的な行動に出るリスクが上がる
と書かれている。しかし、だからといって、
いつも怒らないでいられるか・・・といったらそれは不可能だろう。
「自分の体調が悪い」「日ごろのストレス」などにより
どうしても「怒ってしまう」「怒鳴ってしまう」ということはある。
そして「子供が本当にひどいことをした」という場合は
「怒る」「怒鳴る」ことも必要だと思う。しかし、
「いつも怒る」「いつも怒鳴る」だと、
子供を傷つけることも多いのであまりいい影響はないと考えられる。
余談だが、いつも「怒る」「怒鳴る」親の多くは
(場合によって)禁止にしなくてもいいことまで禁止にしている
印象がある。例えば
(1) 公園で水遊びするのはダメ
(2) 自転車で親よりもスピードを出すのはダメ
(3) 家の中で走り回るのはダメ
(4) ベッドで飛び跳ねるのはダメ
(5) 食事中に食べ物をこぼす
などだ。親が何でも禁止にするから怒る回数も増えるのではないだろうか?
また、親がいつも怒ることにより
(1) 親がいつも怒る
↓
(2) 子供が怒られ慣れ、言うことを聞かなくなる
↓
(3) 親がいつも厳しく怒るようになる
↓
(4) 子供がそれにも慣れ、言うことを聞かなくなる
↓
(5) 親が更に厳しく怒るようになる
といった形で、親の怒り方がどんどんエスカレートしていくため
良いことが何一つない。そのため、
もし「自分は、怒りすぎているのではないか?」と思う場合は、
怒る前に「本当にこれはダメなことなのだろうか?」
と考えてから怒るようにすると怒る回数が減る気がする。
ちなみに私の場合、
基本的に注意をする時は「今のダメだよ。何でだと思う?」と
「注意+理由を考える」をセットで行うようにしている。
昔はよく怒ったり怒鳴ったりしていたのだが、
こうすることにより、子供に理由を考えさせるだけでなく、
自分も怒鳴らずにある程度冷静さを保てている(笑)
(「コラ!」とただ感情をぶつけるわけではないからかな?)
しかし、それでも怒鳴ることは、たくさんある。
頭ではわかっていても、やってしまう・・・
そのため「ある程度は仕方がない」と割り切ることも大事なのだと思う。
【クレジット】写真:ぱくたそ(www.pakutaso.com) モデル:yumiko