最近は、東大生・京大生などによる
クイズ番組(TV)やクイズチャンネル(YouTube)が
チラホラ登場していますね。例えば、私も時々見る
Quizknock というYouTubeチャンネル。
これは「エンターテイメント」としてはけっこう面白いです。
こういう番組を見ますと
現在は、日本のアカデミックな知識
(=学校で良い成績を取るために覚える知識・
受験で志望校に合格するために覚える知識)を
専門的(マニアック)にしたのがエンターテイメントに使われる
という傾向があるように思えます。
正解の多くは「用意されている答えを見つける」というもの。
<例>
Q:徳川10代目将軍は誰?
A:徳川家治
つまり「どれだけ知識を詰め込んでいるか?」というのを競う、
エンターテイメントのような気がします。
もちろんそれ以外の問題もあるのですが、
基本的には「想像力」「発想力」「独創性」「思考プロセス」を
問う問題ではなく、言うならば
人間がいかにコンピューターに近づけるか?
いったものを競っている気がします。
私はこれを見て(良い悪いは別として)
個性があまり感じられず
コピーばかりを作る、日本の教育を象徴している
と感じてしまいました。
これからは、コンピューターがどんどん発展していくことが
予想されるため、人の価値というのは
コンピューターではなかなかアウトプットできない、
「人間らしさ」で評価される時代がくると個人的には考えています。
それこそ「独創性」「発想力」といったものです。
以前マイクロソフトの入社試験では
富士山を動かすとしたらどうするか?
という質問が出たそうです。
こちらは How would you move Mout Fuji? という本にも
なっています。
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id:gunjix 氏によりますと、この質問の意図は
富士山を動かす(移動させる)ために必要な土の分量、
トラックの台数を推定できる計算式を
どうやって構築することができるか?
というものだそうです。こういう質問に
東大生・京大生ならどう答えるのか?
非常に興味深いです。
日本では歴史や地理などのマニアックな質問ばかりする
クイズ番組が多いですが
世界でも有名な超一流企業の入社試験を
東大生・京大生ならどう答えるか?
といった、クイズ番組を作ってもらいたいと個人的には
思いますね。そこら辺の面接本・就活本を読むより、
よっぽど参考になる気がします。
【クレジット】写真:ぱくたそ(www.pakutaso.com) モデル:大川竜弥