≪自分の感情をコントロールする方法を学ぶ≫
私の英語の授業では、毎回ランダムにグループを決め、
課題に取り組ませています。その理由は
不快な思いをし、その時の対処法を
自分で見つけてもらうため
です。基本的に自分の周りには
「自分に合わない人」というのが必ず一人や二人います。
もう理屈ではないんですよね。
みなさんにもいらっしゃるのではないでしょうか?
多くの人は
①あいつは生理的に受け付けない
②あいつは違う世界の住人
③あいつの発言はムカつく
といった人が何人かは頭に浮かぶと思います(笑)
こういう人たちと同じグループになり、
嫌と思う中でも同じ課題を解決するという経験を
積んでもらうのが
私の狙いです。
中学・高校・大学といった学校生活なのであれば
気に入らない人たちとは
「話をしなければよい」「付き合わなければよい」
で片付くのですが、社会人になるとそういうわけにもいきません。
同じ部署にいるのであれば、
嫌でもコミュニケーションを取らなくてはいけなくなるでしょう。
自分に合わない人が直属の上司にでもなったら最悪です(泣)
嫌味を言われ、イライラすることも増えるでしょう。
また社会人になりますと、仕事のことだけでなく
① 恋愛・結婚に関する不安 (親からのプレッシャー、焦り、など)
② プライベートの交友関係の不安 (ママ友関係、など)
③ お金に対する不安 (貯金額、給与、養育費、など)
④ 子供の将来に対する不安(受験、就職、など)
といった様々な心配事が出てきます。
いっぺんに考えると、もう頭がパンクし、叫びたくなります。
そういう時に
「自分をどうコントロールし、落ち着かせるか?」
という術を知っておくこと
というのは非常に重要な気がします。
そして、こういう経験は社会人になる前の、
大学生のうちから経験していることが多い気がします。
例えば、私の研究室に来てくれる学生さんからは
① 恋愛(失恋し、なかなか立ち直れない)
② 人間関係 (サークル・部活・バイト先でのもめごと)
③ 勉強(単位を落として憂鬱)
④ 親からのプレッシャー(留年決定で怒られた)
⑤ 評判の悪い先生(課題や試験が難しすぎる)
といったお話をしてくださる方が多いです。
また、「突然授業に来なくなり、気づいたら退学」といった
学生さんも毎年1人や2人は聞きます。
そのため、
大学生のうちから嫌なことに直面した際の
心の落ち着かせ方
というのは身につけておいた方がよいでしょう。
では、どのように身につけるか?
ごめんなさい、こればっかりは、自分でいろいろと試してみて
見つけるしかない部分もあるんですよね(泣)
定番なのは
①友達と騒ぐ・飲む
②カラオケに行く
③スポーツをする
④寝る
などがあると思うのですが、
最近では「心を落ち着かせる方法」として
「マインド・フルネス(mindfulness)」というものもありますね。
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「マインド・フルネス 」とは、簡単に言ってしまうと
今起きているこの瞬間の出来事だけに注意を向け
雑念を取り払い、集中力を高めたり、ストレスを解消する
瞑想のようなもの
です。私流にまとめると、以下のような感じです。
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人の精神が乱れるのは
「過去や未来の出来事」に原因がある。
例えば「後悔(過去)」「妬み(過去)」
「憂鬱な業務(未来)」「行きたくない会議(未来)」など
心が「今」ではなく、別のところにいる。
逆に言えば、心を「今」に戻してあげれば
精神的に落ち着くのである。そのため、
「今」私たちが行っている「呼吸」「肌の感覚」
「周りの香り」などに集中することで、
心を落ち着かせようとする行い。
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この「マインド・フルネス」は、
アメリカではGoogleやfacebookも取り入れているとかで
日本でもけっこう有名になっています。研究も
けっこう進んでいるようで、実は私も我流で行っています。
みなさんも、もしよかったら試してみてください!
そして、ストレスを溜めないようにするもう一つの方法。
それは、考え方を換え「アホは相手にしない」とする方法です。
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
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この考えも個人的には賛成です。
「アホは、何を言っても変わらない。
正論を言ったところで、聞きもしない。
そんな奴に時間やエネルギーを使うのであれば
違うことに時間やエネルギーを費やした方が
よっぽど良い」といった感じです。
心理学者のエリック・バーン氏は
「過去と他人は変えられない。
しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる」
と言っています。私もその通りだな~と思いますね
(大学の世界にいますとプライドの高い方も
多いのでなおさらかもしれません)。
また、怒らないという意味では「怒らない技術」という
漫画本も私にとっては役に立ちましたね。
マンガでよくわかる怒らない技術
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こちらの本でも「変えられるもの・変えられないもの」について
話がされており「イライラするのは
自分がそういう風に意味づけている」という言葉には
「あ~、なるほどな~」と考えさせられてしまいましたね。
と・・・少し話がそれてしまいましたが、
そのような理由から「ある程度
感情をコントロールできるようにしておく」というのは
重要な気がしています。社会人になってからですと、
仕事から来る負荷が、かなり大きくなりますので、
うつ病になるなど、上手くやらないと大変な目にあったりします。
そのため、若いうちから「自分に合う感情コントロール法」を
探してみてください。
以上が、私が思う、かなり大きな枠での
「大学生活」で身につけておいた方がいいものです。
もしこれ以上のことを聞きたいという方が
いらっしゃる場合は、
ぜひ私の研究室に一度遊びに来てくださ~い(笑)