1. 「なぜ?(問題)」を考え、その「解決策」を考える

当初は「本を出す」なんてことは

全く考えていなかったのですが、

昔から英語教員として

「なぜ日本人は英語がなかなか話せるように

ならないんだろう?」ということは常に考えていました。

日本では、これだけ長い間「英語」というものが

指導されており、研究も進んでいるはずなのに、

なかなか日本人は英語が話せるようにならない。

日本人は英語スピーキングに興味がないのか・・・

ということもない。

その証拠に「英会話学校」は至るところにあり

本屋に行けば「英語スピーキング」に関する本が山のようにある。

つまり学習者のやる気はある。しかし、それなのに

なぜ日本人のスピーキング力があまり向上しないのか・・・

ということを、考えていました。そして、私なりの答えは

 

(1) 英語の話し方を知らないから

(2) 実際に英語を話す機会があまりにも少ないから

 

という結論に至りました。日本人は穴埋めや並べ替えといった

「受験英語」は得意でも、英語の話し方を知らないから

英語が話せないのではないのか?また、英語の話し方を

学んでも、実勢に英語を話す機会があまりにも少ないから

英語が話せるようにならないのではないか?というのが

私が導き出した答えでした。

 

このように「なぜ?」といった

「社会にある問題」を常に意識しておくことが

重要な気がしますね。よく「アンテナを磨いておけ」と

言いますが「問題に気づける」というのも

「アンテナが磨いてある証拠」だと思いますね。

 

2. 「解決策」を具体的な形に落とし込む

そして、次に「解決策」を具体的な形に落とし込みます。

 

おそらく、このステップが一番重要です。

 

なぜなら、

 

この一歩を踏み出さずに終わってしまう人が、

ほとんどだから

 

です。英語教員であれば、私が先ほど述べた

「日本人の多くが英語を話せない理由」として

 

(1) 英語の話し方を知らないから

(2) 実際に英語を話す機会があまりにも少ないから

 

といった答えは(正解・不正解は別として)

容易に思いつきます。しかし、だいたいの方が

ここでストップ。思考停止となり

「じゃあ、具体的にどうしたら良いの?」

というところまで考えないのだと思います。

だからこそ、具体案を考えた私は

「本の出版」までたどり着けたのだと思います。

 

私の場合は、ラッキーでした。

ある学生さんが「スピーキングが上手くなりたいけど、

おすすめの参考書とかってありますか?」と言われ、

大きな書店に行き、自分が理想とする参考書

(つまり「英語の話し方をしっかり指導し、

豊富な練習量の物」)が

いくら探しても見つからなかったため

「それなら自分で作ってしまえ!!!」となり

「具体的な解決策」に落とし込むことができたのですから。

残念ながら、その学生さんとは疎遠になってしまいましたが、

もし今後お会いする機会があれば、

「ありがとう」とお伝えしたいですね・・・