そして、林先生は
「B:英語ができて、仕事ができない人」よりも
「D:英語ができず、仕事もできない人」を選ぶ理由は
>「英語ができる」ことを「仕事ができる」ことだと
>勘違いして
>だったら「自分は何もできないんです」という学生を
>とったほうが鍛えやすい。
とおっしゃっていたのですが、
これも偏った意見のような気がしますね。
まず
「何をもって“英語ができる”なのか?」
というのが明白ではない
ですね。例えば「TOEIC L&R(リスニング&リーディング)で高得点
それこそ大きな間違いです。
なぜなら、「英語ができる≠TOEIC L&Rで点数が高い」や
「英語ができる≠英語がネイティブの発音で話せる」
だからです。
「英語で自分の意見を組み立てられたり、
相手の言っていることをしっかり理解できたりする能力」も
必要になってきます。
つまり「英語ができる」という要素には
「英語で論理的に考えることができる」という思考力も
必要になってきます。
「英語ができる」だと思います。
しかし、おそらく林先生は、この意味で
「英語ができる」という言葉を使ってはいないでしょう。
おそらく「TOEIC L&Rで高得点が取れる」
「発音がネイティブっぽい」
という意味だけで使っていると思います。
こういう方たちは(申し訳ないですが)
「英語ができない方々」だと思います。
確かに現在の日本社会では
「TOEIC L&Rで高得点が取れる」
「発音がネイティブっぽい」というのが
「英語ができる」と
有名企業の採用を担当する方々も
そういう考えなんですかね・・・
それは見る目がなさすぎだと思います。
私から言わせれば
「英語ができる=仕事ができる」と
勘違いしている人はそもそも英語ができない方々
だと思います。私の経験から
言って以下のようなことをする方々は、
「英語ができると勘違いしている」ケースが
多い気がしますね。
・SNSで、めちゃくちゃな文法なのに、
やたら英語でコメントをする。
・相手が知らない洋楽・洋画などについて、
相手を小ばかにするように話す。
・アメリカ・イギリスの常識を日本に当てはめ
「アメリカでは○○なのに、
日本ではそういうのないよね~」とか
「イギリスでは△△なのに、
そういうのがないから本当に嫌い」とか
日本をやたらとディスる。
違う言葉で言えば「かぶれ」ってやつです。
こういう中身があまりない方々は
「英語ができる=仕事ができる」
と考えるかもしれません。
しかし、本当に英語ができる方々は
「自分は英語ができる」とは
あまり思っていない傾向があると思います
(これも個人的な意見ですが)。
少なくても私の周り(大学の英語教員)は
「どんなに頑張ってもネイティブには到底及ばない」と
お考えの方が多いですね。
大学で英語教育に携わる教授の中には
「他の先生の前ではほとんど英語を話さない」
という先生がたくさんいます。
これは自分の英語力に自信がないからでしょう。
また、英語教育に関する学会でも
日本語でプレゼンをされる方が
山のようにいます。これはある意味、残念なこと
(学生に「間違えてもいいから英語を
積極的に話なさい」とは口が裂けても言えないでしょう)
ではありますが、「大学の英語教員ですら
英語ができるとは、なかなか思えない」というのが
現状です。
「英語ができる=仕事ができる」
とお考えなのでしたら、そもそもその人たちは
「英語ができない」ということだと思います。