どうも~。藤井です。
今朝ニュースを見ていましたら、
このようなニュースが
カナダでホームレスの「ピアノマン」死亡
演奏ビデオで有名に
(BBCニュースより)
カナダ・アルバータ州の路上でピアノを弾く姿が
YouTubeで紹介され有名になったホームレスの
ライアン・アーカンド(Ryan Arcand) さん(通称「ピアノマン」)が
支援シェルターで亡くなったそうです。46歳でした。
アーカンドさんは、13歳の時に家出し、路上生活を
始めたそうです。アルコールに頼ることもあったそうですが
この動画がきっかけで、アーカンドさんは
支援シェルターに入居できることができたとか。
また、この動画を撮影しYouTubeにあげた
ロズリー・ポーランド(Roslyn Polard)さんは、
この動画で得た資金でシェルターにピアノを買い、
アーカンドさんが毎日演奏できるようにしたみたいです。
しかし、その後アーカンドさんは
シェルター・路上・病院・刑務所を転々とするようになり、
最終的に演奏活動に制限が設けられたそうです。
今回のニュースで思ったことは以下の2点ですね。
① 長い間ホームレスをすると抜け出すのが難しい。
② 日本の空港などにも、もっとピアノとか楽器をおいてほしい。
<① 長い間ホームレスをすると抜け出すのが難しい>
今回のニュースでまず思ったのは、
ホームレス生活を30年以上も行うと、
一般的な生活に戻すのは大変だということです。
これは、恒常性(ホメオスタシス)がおそらく原因でしょう。
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<ホメオスタシス>
環境が変化しても体の状態を今のままに維持しようとする
生態的働き
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宝くじにおいて
「年収がそこまで高くない方が、宝くじで1億円当選したが
すぐに使いきってしまった」というお話を聞いたことがあると
思いますが、その理由がまさにこの「ホメオスタシス」に
あると言われています。今まで「自分の年収に見合った環境」に
いたのに、突然そうでなくなると、脳が無意識に元いた環境に
自分を引き戻そうとするそうです。(ちなみに、
自分が安定した状態でいられる空間を
「コンフォート・ゾーン(comfort zone)」というそうです。
(comfort [名] = 楽・安楽・快適))
今回アーカンドさんは、突然シェルターに入居したため、
このコンフォート・ゾーンから出てしまい、
ホメオスタシスが原因で、
精神が安定しなくなってしまったのでしょう。
そのため、シェルター・路上・病院・刑務所を転々としたのだと
思います。こういう方たちには、お金や住居を提供するだけでなく
メンタルケアなども必要なのだろうな~と思いましたね
(ちなみに、最近宝くじの高額当選者には
「その日から読む本」というお金の使い道についての
アドバイスが書かれた小冊子を無料でいただけるそうです)。