【ゲイの男の子、9歳で自ら命を絶つ いじめを受けたと母親が証言】
アメリカ・コロラド州デンバーに住む9歳のジャメル・マイルズくんが8月23日、自らの命を絶った。母親によると、ジャメルくんは同級生に自身がゲイであることを伝えた後、いじめを受けたという。KDVR TVなどが報じた。
(中略)
8月20日、ジャメルくんが通うジョー・シューメイカー小学校(Joe Shoemaker Elementary School)で、新学期が始まった。
ジャメルくんは、クラスメイトにも自分がゲイであることを告げる、と母親に話したという。「彼は、自分自身を誇りに思っているから、みんなにゲイであることを伝えると言って、学校に行きました」
しかし、ジャメルくんの同級生は、彼に自殺するように伝えたという。「息子は、他の生徒から自殺するように言われたと姉に話したそうです。私に相談しなかったことはすごく悲しいです」
デンバー州検視局の報告によると、ジャメルくんは23日午後11時ごろに死亡が確認された。
(中略)
ジャメルくんが亡くなった後、母親のレイアさんはいじめがもたらす影響について、SNSなどを通じて発信を続けている。
「私の息子はいじめのせいで亡くなりました。彼は決してその死に値するような子ではありませんでした。彼は、自分よりもみんなの幸せを願うような子でした。彼に戻ってきてほしいです」
(後略)
(HUFFPOSTより)
===========================
非常に悲しいお話です。
たったの9歳男の子が自ら命を絶つとは・・・
本当に苦しかったのだと思います。
ジャメルくんのご冥福をお祈りいたします。
今回、こちらのニュースを取り上げた理由は
このような悲劇は日本でも起きるのではないか?
という懸念からです。確かに、日本は世界と比べると
LGBTに関して寛大だと言われます。しかし、
「その考えを子供のうちから持っているのか?」
というと、そういうわけではない
と思います。私の予想では、LGBTに対する
理解が深まっていくのは、ある程度大人になってから。
「LGBTを差別の対象とするのは、おかしいのでは?」という
「LGBTを差別の対象とするのは、おかしいのでは?」という
日本社会の考え方は、日本社会にもまれることで
年齢とともに身につくものだと思います。
年齢とともに身につくものだと思います。
「年齢とともに、自分が住んでいる社会の考え方が身につく」
というのは教育の現場でもよく見られます。例えば
幼稚園や小学校低学年のうちは授業中に手を挙げたり、
自分の意見をみんなの前で言うことに
何も躊躇していなかったのに、
小学校高学年→中学校→高校と進んでいくうちに、
授業中に全く発言しなくなる
というのは、まさに
「年齢とともに、日本社会の考え方がついた」一例だと思います。
逆に言えば
子供のうちは日本社会の考え方があまり身についていない
ということです。そのため、「日本はLGBTに寛大」という考え方は
子供のうちは持っていないことが考えられます。
このような前提を踏まえて、
仮にジャメルくんのように
カミングアウトした子が日本で現れた場合、
「いじめが起きない」と考えられるか?
私はNOだと思います。つまり
いじめは起きる
と思います。更に言えば、
日本のいじめ問題は深刻なため、悪質ないじめが起きる
と思います。今はもう変わったのかもしれませんが、
私が幼い時は、トイレで大きい方をするだけでも
周りから、からかわれたため、我慢するか
自分の教室とは離れたトイレでしていた記憶があります。
そのような些細なことでも、いじめの原因となってしまう環境で
LGBTを告白したらいったいどうなるのか・・・
例えば子供たちが「好きな子」について話をしている際、
ある子が、同性の子の名前を出したらどうなるか・・・
そこから、いじめへと発展するケースは十分に考えられます。
つい先日、話題となりました杉田水脈議員はある番組で
「LGBTの学校教育に関して」以下のコメントをしております。
===========================
『LGBTの知識を学校教育で教えるべきかどうか』という意見を聞かれまして、私は当然『そんなものは必要ありません』と。そう言ったら、『同性愛の子供は自殺率が6倍高い それでも良いのですか?』って言われまして笑 あの~私はそれでも優先順位は低くて」と述べ、同性愛関連の教育は必要ないと否定しました。
(情報速報ドットコムより)
===========================
私は、やはり杉田議員には賛成できないですね。
確かにLGBTは「いじめの原因」の、
ほんの一部にすぎないかもしれませんが、
LGBTの知識を学校教育で教えることは非常に重要だと
思います。
アメリカでこういう問題が起きたのですから、なおさらです。
日本の教育現場では、LGBTについての話は2017年度に
高校で使われる教科書に初めて登場したそうです。
(毎日新聞より)
また、「LGBTに配慮した指導の必要性」については
2020年の学習指導要領から初めて登場するそうです。
(読売新聞より)
これで大丈夫なのか・・・行動が遅い気がするのですが・・・
日本は「何か問題が起きてから行動する」という
後手後手のことが本当に多いため、非常に心配です。
これを見る限り、
LGBT教育に関しては、残念ながら、
あまり学校には期待しないほうがよい
というのが私の率直な意見です。
学校よりも「市町村などの相談所」や
「LGBT関連のNPO団体」に相談するのが良いでしょう。
一番大事なのは、一人で悩まない!!!
ということ。相談に乗ってくれる人たちは
必ず周りにいます!
それだけは覚えておいてもらいと思いますね。