Yahoo newsを見ていましたら面白い記事が。

Japan Forbesが発信元なのですが、どうやら

近い将来「テレビゲーム(eスポーツ)で奨学金を得て

大学に行ける」なんてこともありえるみたいです。

 

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【米高校で進むeスポーツ導入 「ゲーム推薦」で大学進学も】

ビデオゲームをやめて外で遊ぶよう子どもをしかりつけている人、特に子どものスポーツ活動に数千ドル(数十万円)単位を費やしている人は、自分の教育方針と支出戦略を見直すべきかもしれない。

米国では、対戦型ゲームを競技化した「eスポーツ」が、プロの「オーバーウォッチ」リーグや米プロバスケットボールNBAの「NBA2Kリーグ」のようなものから、徐々にユース向けに普及しつつある。各地の高校もこの流れに乗っており、少なくとも1社の企業が、高校でのeスポーツ普及のため多額の投資を行なっている。 

 

(中略)

 

最終的には、優秀な選手が大学からの推薦を得るようになるともされている。

そう、大学が高校のアメリカンフットボール選手をスカウトするように、ビデオゲーム選手をスカウトし、さらには奨学金も与えられるようになるのだ。

 

(中略)

 

従来型スポーツのコーチらの間で、ビデオゲームに熱中する選手がチームの悪影響であるかどうかをめぐる論争が起きる中、子どもたちの間では、”ニンジャ”ことタイラー・ブレビンズのようなプロゲーマーの名が知れ渡っている。

ブレビンズはスポンサーやゲーム「フォートナイト」のプレー動画などにより、月に50万ドル(約5600万円)稼いでいるとされる。

Yahoo newsより)

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興味深いお話ですね。ゲームで大学進学か~。

裏口入学なんかより、全然いいですね(イタタタタ(笑))

 

いや~、時代は変わりましたね~。ひと昔前なら、

「テレビゲームばかりするのは、良くない」という考えが

一般的でした。そもそも

 

なぜテレビゲームばかりするのは良くないのか?

 

と考えた際、以下のものがあげられたかと思います。

 

①コミュニケーション能力が向上しない。

②目が悪くなる。

③勉強をしなくなる。学力低下。

④ゲームによっては暴力的になる。(データはこちら

  → しかし、この意見を覆す研究も。データ①データ②    (④のデータは全てこちらのサイトから参照させていただいております)

⑤運動不足になる。

 

しかし、冷静に考えてみますと、以下のように子供に反論されたら

何も言い返せない気がしますね・・・・

 

①コミュニケーション能力が向上しない。

<反論>

友だちと一緒にゲームをすればいいじゃん。むしろ、ゲームなら

インターネットを通じて世界中の人たちとコミュニケーションが

取れるようになる。音声チャットなどを使って、英語で

コミュニケーションを取るようになれば、

「英語を実際に使う」という勉強にもなる。

 

②目が悪くなる。

<反論>

それじゃあ、テレビもダメ?パソコンもダメ?携帯もダメ?

下手すると読書もダメ?視力が落ちるという理由なのであれば、

お父さん、お母さんも、これらを禁止にするべき。

 

③勉強をしなくなる。学力低下。

<反論>

「ゲームをしない=勉強をする」という議論にはならない。
ゲームをしない代わりに読書をしたり、
漫画を読んだり、テレビを見たり、ゴロゴロしたり、
(一般的に良いとされる)スポーツをしていても
勉強はしないのだから学力は下がることになる。
「ゲームを禁止にする」なら他のものも禁止にするべき。
 

④ゲームによっては暴力的になる。

*これは、現在の時点で「どちらともいえない」という研究結果が出ていますので、<反論>は割愛いたします。

 

⑤運動不足になる。

<反論>

これも「勉強しなくなる」という議論と同じ。
「ゲームをしない=運動する」という議論にならない。
ゲームをしない代わりに読書をしたり、
漫画を読んだり、テレビを見たり、ゴロゴロしたりしていたら
いずれにせよ運動はしない。むしろ、
WiiのヨガやWii スポーツなど、
体を動かすゲームは、たくさんあるのだから、それをすればいい。
 

う~ん・・・こんなことを子供に言われたら

反則技に近い「ダメなものはダメ!」という
超不条理な理屈で抑えつけてしまう方も
いらっしゃるかもしれませんね(笑)
「世の中とは、不条理なもの。それを教える」というのは
まあ、悪い事ではない気もしますが・・・
 
少し前なら(少なくても私が幼い頃なら)
最終手段として、
 
⑥ゲームでは大学に行けない。仕事にも就けない。つまり一人で生きていけない。
 
という理由をあげることもできたのですが、
今回のニュースは、これらを完全に覆すものになりましたね。
「そうは言っても、ゲームで大学に行ったり、
仕事に就けたりするのは、一握りの人たちでしょ?
そんなのに期待はしちゃいけない」とおっしゃる方も
いるかもしれませんが、
 
それなら「スポーツ」も同じ
 
のような気がします。スポーツで大学に行ったり、
仕事に就けるのは一握り。
・・・冷静に考えますと、これからの時代は
「テレビゲーム」と「スポーツ」は似たような扱いになることが
予想できますね。現在では「ゲームの大会」を開けば
たくさんの人が集まりますので、そういう商業的な意味でも
「スポーツ」と似ている気がします。
そう考えますと、テレビゲームのことを
「eスポーツ」と表現するのは、かなり適格なのかもしれません。

 

不思議ですね~。私が育った環境は

 

テレビゲーム=悪
スポーツ=善
 
という考えが主流だったので、この変化は面白いです。
しかし、なぜこのような変化が起きたのか?
その理由は、
 

ゲームがインターネット通じて

世界中の人たちとプレーできるようになり、

またYouTubeといった動画配信(共有)サイトを経由して

ゲームをやっている姿を全世界に放送できることにより

収入を得られるようになったから
 

だと考えられますね。今まで、ゲームとは個人や

その周りの人たちといった少数でプレーするのが主流でしたが

今では、インターネットを使って世界中の人たちとプレーできます。

そうなりますと、

 

①神、降臨。インターネットで話題に。

②神の追っかけ・ファンが出てくる。

③神がYouTubeに登場。プレーを紹介。

  追っかけ・ファンが動画を見るように。

④広告発生。プロのゲーマー誕生。

⑤別の神々があらゆる場所で降臨。神を集めた大会開催。

⑥“神々のプレー”を一目見ようと大勢の人が集まる。

  一大イベントに。

 

いや~、これが今の世の中の流れなのでしょう。
「常識」が覆されますね。
 
今回のニュースはいろいろと考えさせられました。
何より思ったのは
 
世の中は全く関係ないように思われることでも、
実はつながっている
 
ということです。
「インターネットが普及することによって、
ゲーマーとして大学に入れる時代が来る」と
誰が予想できたでしょう?また
「インターネットが普及することによって、
ゲームとスポーツが似たような扱いになる」と
誰が予想できたでしょう?
 
今後は、AIやロボットが我々の仕事の多くを代替すると
言われています。そのこともあり、
ホリエモンこと、堀江貴文氏は、
よく「これからは遊びが仕事になる」とおっしゃっていますが
まさにそうなりそうですね。
 

 

近い将来、親が子供への説教として
 
「こら!!また歴史の本なんて読んで。
そんなの覚えたって何の役にも立たないでしょう。
インターネットで検索すればすぐに分かるんだから。
それよりも、テレビゲームをしなさい!
テレビゲームなら将来大学にも入れるかもしれないし、
仕事にも就けるかもしれないんだから。
何でそれが分からないかな・・・」
 
というのが起こる世の中が来るかもしれません(笑)