小林麻央さんが癌で34歳という若さでお亡くなりになりました。

人生、これからという時にお亡くなりになるのは、

ご本人も相当辛かったでしょう。

お子さんも小さく、これから一緒に遊んだり、

学校のイベントに参加したり、旅行に出かけたり、

一緒に笑い、時には怒り、

共に成長をしていく楽しみが奪われたと考えると

心が苦しくなります。また、残された家族のみなさんの

お気持ちも本当につらいものだと思います。

特にお子さんは「お母さんの死」というものを

まだ完全に理解できていないらしく、

「顔をさすったり、足をさすったり、手を握ったり」していたとか。

直接関係のない私でさえも涙が出そうになります。

もしも、私の身近に34歳という若さで

配偶者を失った方がいた場合私は何と声をかけるのだろう・・・

「助けになりたい。しかし、この複雑な気持ちをどう

言葉や態度で伝えたらよいのか分からない」といった想いです。

非常に難しいです。ちなみに、2008年と少し前のデータですが

国立がん研究センターがん対策情報センター」によりますと

30代の癌の罹患数(新たに癌になった方の数)は

約1万6千名だそうです。統計ラボによりますと

30代の人口を約800万人みたいですので、

パーセンテージで考えると0.2%とかなり低い値ではありますが、

麻央さんみたく30代で癌になる方は

全国で毎年約1万6千名いらっしゃる・・・

そう考えると辛い気持ちになりますね。

 

学問の世界では個人の死とその死生観について学ぶ

「死生学」というものが存在するそうです。

例外なく、人はいずれ亡くなります。

スティーブ・ジョブズの言葉を借りれば

death is the destination we all share です。

しかし、その死がいつ訪れるかということは不明です。

そのため、「辛い。考えたくもない」と

思われることだと思いますが

みなさんも「自分の死」そして「身近な方の死」について

一度は考えても損はないのかもしれません。
 

「後悔のない人生を歩むために、
何を今するべきなのか?」といった

自分の人生を見つめなおす作業も、

生きるうえでは大切なことなのだと思います。