12月16日(日)の午後8時半ごろに、札幌市豊平区のビルで
爆発が起き、延べ357㎡が焼損したというニュースがありました。
どうやら原因は『除菌用の消臭スプレーを100本以上放出し、
その後、湯沸かし器を付けたから』だとか。
(詳しくは、こちらのサイトをご覧ください)

けが人は出たものの、亡くなった方がいなくて何よりでした。

今回とりあげたいのは、

 

爆発後、このニュースに関するデマが拡散した

 

ということです。BuzzFeed Japanによりますと、
今回の爆発の後に、「爆発を捉えたとされるデマの動画」や
「真意が確かでないツイート」などが拡散されたそうです。
(詳しくは、こちらのサイトをご覧ください)

私が注目したいのは、

 

なぜこのようなデマを流す人がいるのか?

 

ということです。これは、本当に専門家に聞いてみないと
分からないと思うのですが、私の個人的な意見では、多くの場合は

 

自己承認欲求を満たすため

 

だと思います。確かに、こういう動画やデマを流すことによって
視聴者が増え、それが広告収入につながるといったことあるでしょうが、
それよりも

 

「自分のツイートやブログを見てほしい。
そして『いいね』や『リツイート』してもらいたい」

 

という人の方が多い気がします。

 

本日もツイートさせていただきましたが、最近では
「自己承認欲求の暴走」から、過激な自撮りが後を絶たないそうです。
高層ビルの屋上などの高いところからの自撮りで命を落とす若者も多いとか。
(詳しくはこちらのサイトから)

こういうのを見ていますと、私は

 

SNSや動画共有サイトの普及により、
人は認めてもらう対象が「自分の周り」から
「ネット」にどんどんシフトされてきており

承認欲求を満たすためにより過激なことをするようになってきている

 

と思います。SNSや動画共有サイトがない時代。人は基本的に自分の周りにいる人に
自分を認めてことで『自己承認欲求』を満たしていました。
比べる対象が『周り』なので、
あまり過激なことをしないでも認めてもらうことができたのですが
最近では、認めてもらう対象が「自分の周りの人」よりも
「ネット」になりつつある気がしています。
実際、人と人とのつながりを自分の周りでなくネットに求める人はたくさんいます。
ツイッターでのフォロー・フォロワーや、オンラインサロンなどはいい例でしょう。
また、ネットがなかった時代には、「井の中の蛙」であっても
自分の周りから認められることで、自己承認欲求は満たされていましたが、
最近では自分の周りでさえ「そんなのネットにはできるやつたくさんいるじゃん」と
言われてしまうため、「ネットにいる人よりも目立つこと」を目的に
どんどん行動が過激になってきているのだと思います。

 

例えば、パルクール(公園などで高い柵を飛び越えたり、壁を登るスポーツ)。
昔は、地元で仲間と一緒にやっていれば「すげ~!」と一目置かれていたものの
最近では、仲間はネット経由となり自分より上手な人はSNSやYouTubeですぐに見つかるため、
普通にやっているだけでは、凄さが分からなくなってきている気がします。
そのため「他から認められるために何をするのか?」考えた結果

 

より危険なところで、パルクールをする

 

という結論に達している人が多い気がします。
最初は、少し高いビルの2階辺りでやっていたのが、みんなが同じことをするから
徐々に高さが増していき、最終的にビルの屋上でするようになり・・・
となっていったのではないでしょうか?同様のことが、

 

1. 自撮りで起き(危険な場所での自撮り)
2. 事故現場で起き(いち早く他の人が知らない情報を流す)
3. 高速道路で起き(時速280キロでの暴走)

 

というように広がっていっているのだと思います。
こういうことを考えますと、今の世の中で重要なのは

 

安全に自己承認欲求を満たせる方法を探す

 

ということかもしれません。また

 

ネットではなく、
自分の周りで友だちを作り、彼らが認めてくれることをする

 

というのもそうですね。ネットは便利ですが、何でもネットに任せるのは
自己承認欲求まで求めるのはやはり危険な気がします。