教えて!みなさんの子育て





Vol.07
たくや式全10巻を完走してしまうスーパー小学生。
重要なのは親の手助け。

Y君親子(Y君/小学6年生)の場合
今回は、Yくんについて紹介させていただきます。
Yくんは、小学6年生なのにも関わらず、たくや式を終わらせてしまう、これまたスーパー小学生!
来年は、地元の公立中学に進学予定ということですが、学校の英語が簡単すぎるのではないかと個人的には心配しています・・・確か他の科目も、ものすごくできたと聞いていましたが・・・いったい、どういう教育をされたら、そのような優秀なお子さんに育つのか、ちょっとお話を伺っていきます!

野球が大好きな男の子。
ケガや病気に悩まされながらも、英検、漢検、数検に合格!

お子さんの簡単な紹介をお願いいたします。
野球が好きな男の子です。
友だちと野球をして遊ぶのが好きで、高校野球、プロ野球の観戦もします。
また、真面目ですが、かなり抜けています。
例えば、箸を忘れて家に取りに帰ったのに、持っていた水筒を逆に家に置いて行ってしまう、学校で必要な図工材料を当日朝に言う、学校の手紙、テストはランドセルの底にグチャグチャになって溜まっているなど、挙げたらきりがありません。
また、ケガや病気が多かったです。
小学校に入り、ダニ、カビ、ハウスダスト、花粉でアレルギーがあることが判明し、常に鼻が詰まり、中耳炎を繰り返しては鼓膜切開を何度もしました。
小学2年8月には、野球合宿で右足首骨折。
その時、リレーの選手に選ばれていたのですが運動会は見学となってしまいましたね。
また、3か月後には、陸上で足を捻り左足首骨折。
そして、その2か月後には、公園で鬼ごっこをしていて、逃げていた時に小高い山から落ち、右足首がいか骨折。そのため、スキー旅行はキャンセルとなりました。
すごいですね・・・約半年で3回骨折というのは聞いたことがないです・・・
また、小学4年生の時は、原因不明の全身蕁麻疹で入院。2週間後、IgA血管炎(アレルギー性紫斑病)で再度入院しました。
退院後自宅安静を余儀なくされた為2ヶ月学校に登校出来ず。
やっと登校できた日は、二学期まとめテストの日で、授業を受けていないのにみんなと同じテストを受けて帰ってきました。
学校からは入院中も何も勉強のフォローもなく、登校後も理解できるか声かけもなかったです。
確かに学校もクラス30人もいれば1人1人をフォローするのは難しいと思います。
・・・小学校低学年の時からものすごい人生ですね・・・しかし、優秀な様子を見ますと、ものすごく努力されたのだな~と思います。
送ってくださるノートも、とてもよくできていて・・・あれ?確か、英検とかお持ちでしたよね?
はい。英検3級、漢検4級、数検5級を持っています。
そうですよね!これだけ優秀なのに、トントン拍子ではなかったのですね・・・お父さん・お母さんは、本当に苦労されたのだと思います。

年少で、補助輪なし自転車、逆上がり、縄跳びができるように!
その理由は・・・

ところで、何か習わせごとはございますか?
習い事は以下の通りです。
●1歳から11歳:スイミング
●2歳から3歳:リトミック
●3歳から7歳:体操、サッカー
●7歳から10歳:野球
●7歳〜:陸上
●11歳〜:塾(算数のみ)
小さい時は、何が興味を持つか分からない事、また身長が周りの子より頭1つ抜き出ていたので、大変目立つ事もあり、運動は出来た方がいいと思い、色々挑戦させました。
結果、サッカーは全く興味がなく、スイミングは嫌々通っていたと最近になって言われました。
おおお~。素晴らしい!いろいろなスポーツに挑戦させるのは良いことだと私も思います!アメリカ式・・・といった印象ですね。
アメリカの場合、高校までは1つのスポーツだけでなくいろいろなスポーツをシーズンごとに行うといった印象があります。
例えば、夏から秋はサッカー、冬はバスケ、春はテニスといった感じです。
日本とは違いますよね。
私は、子供のうちは「何でも経験させることが重要」だと考えていますので、このようにいろいろなスポーツに挑戦させるのは、とても良いことだと思いますね~。
好き・嫌いはやってみないと分からないですから。
もしよろしければ、幼稚園の時にされていたこと、また現在も行っていることなど、家庭学習などにつきましても教えていただけますか?
幼稚園の入園前は、絵本、図鑑を大量に購入しては読み聞かせました。
特に乗り物図鑑には釘付けになっていました。
また午前、午後と1日に2回公園で遊び、雨で遊べない時は、レインコートを着て、歩いて児童館に行ったり、大好きな電車に乗ったりと、とにかく体力を使い、いかに疲れて早く寝てくれるかを毎日考えていました。
その頃雨でも家で遊べるように、トランポリン、鉄棒を購入しました。
確かに、この頃のお子さんは、エネルギーが無限にありますよね(汗)いかにそのエネルギーを消費するかは、本当に大変だと思います・・・
幼稚園に入ってからは、幼稚園バスがお迎えに来る前の15分程度、なぞなぞ、迷路、ひらがな、カタカナなどの市販のプリント学習をしていました。
幼稚園後は、習い事がない日は公園に直行です。
家の鉄棒、トランポリンのおかげで年少時には、補助輪なし自転車、逆上がり、縄跳びができていました。
年少でですか!!!それは、すごい!!

学んでいるのは中2の数学。中3の英語。
重要なのは親のサポート

そして小学校に入ってからは、ケガや病気のこともあって、もともと30分程度は宿題以外に自宅学習させていましたが、また怪我や病気になって学習が止まる事は避けたいと思い、この頃から算数の先取り、また塾の通塾を始め、現在は中学2年の数学、中学3年の英語を母が教えています。
算数、数学は苦手にすると、文系であっても将来国立大学の道が閉ざされてしまいます。
私立大学であっても数学ができれば強みになりますので少しでも進路を選べるよう、苦手科目にしないように力を入れています。
おおおお~。小6にして、中2の数学、中3の英語を学んでいるのですね!!すごい・・・Yくんもそうですが、お母さんが教えられる能力を持っているのも素晴らしい!中学後半になりますと教えるのも難しくなりますからね(汗)
私は教えられるか・・・今から心配です(泣)
すみません。勉強時間や勉強方法、使用された教材などもあれば教えていただけますか?
勉強時間は、6時半から7時までですね。夕方30分〜1時間程度しています。
学習内容は、母が決めた分量の答え合わせが終わるまでです。
漢検、英検、数検テキスト、でる単、英文法パターンドリル、前日間違えた問題を中心に母作成プリント英語は特に英文を何度も音読させます。
たくや式ノートは、7巻くらいからかなり苦戦し、時間もかかるようになり、全く文面が浮かばない事もありましたが、とにかくわかる範囲で書いてみようと声かけしていました。
藤井先生のビデオレターを励みに頑張りました。
他にも、こどもチャレンジ、スマイルゼミなどの通信教育タブレットもやりましたが、タブレットは、理解しなくても次へボタンを押せるので、辞めました。
毎日の勉強時間自体はそこまで長くないですが、習慣にされているがいいのでしょうね!継続は力なり。
そういえば、昔ある中学校の教頭先生が「習慣は重要です。ある男の子は、中学~高校まで毎日1時間勉強していました。別に試験があるから、勉強時間を増やすとか、そういうことはしていなかったみたいなのですが、とにかく毎日続けていたそうです。そしたら・・・最終的に東大に入ったみたいでした」という話をされていたのを思い出しました。
ちなみに、YouTubeやゲームなどの時間制限などルールはありますか?
やるべき事が終われば、テレビ、オンラインゲーム、YouTubeでも常識の範囲内なら1時間程度なら何してよい事にしています。
ただし場所は2階に籠るのは禁止で、母の居るリビング限定です。
Fortniteというゲームがあるのですが、時折言葉遣いが荒くなる時があるので、イエローカード、時にはレッドカードで強制終了させる時も時折あります。
なるほど!1時間程度と時間を決められているのですね。
たしかに、Fortnite など、暴力的なシーンが含まれていて、けっこう微妙なゲームもありますね。
しかし、完全に禁止とするのではなく、危なくなったらアウトとするのは良いと思います!
少しずつ免疫をつけていく・・・というのは、私も賛成ですね~。
他に何か思ったこと、気づかれたことなどあれば教えていただけないでしょうか?
まだ小学生なので、母が出した課題をやり切る!終わればゲームみたいなやり方ですが、中学生になったら自発的にこの部分が弱いから特訓しようといった勉強に切り替えてほしいと考えています。
またどんどん私に質問に来てほしいのですが、分からない所があるはずなのに全く来ません!
この部分が中学生からの課題ですが、何しろ精神年齢が幼すぎてまだまだ母が影武者のように頑張らないとダメかもしれません。
ただ、親が子供の勉強をみてあげられる期間は短いです。
たとえ、分からない問題が多くてキーキー言われようが、暴れようが、後からあんな事があったねと思い出として残ってくれたらいいなあと思っています。
まだ12年の子育てですが、親がある程度手助けをすれば、運動でも勉強でもある程度は引き上げてあげられると信じて、これからも親子で頑張っていきたいと思います。
素晴らしい!最後の「親がある程度手助けをすれば、運動でも勉強でもある程度は引き上げてあげられる」というのは、はっとさせられました。
考えてみたらそうですよね。親が最初から諦めてしまうのではなく、親がお子さんと一緒にすれば、お子さんもついてきてくれますもんね。本当にその通りだと思います。
「子供に自信をつけさせる」という意味でも、そういう親のサポートは重要だと思いました。
大変勉強になりました。子育てのヒントをたくさんお教えくださりありがとうございました!
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m